kotarosandayoneの日記

街道歩きを中心に、風景などをアップしています

~“日本一のバス路線” 大和八木~新宮 167キロ+αを歩く~その⑬ 闇で八木新宮線のバスを捕まえる 編

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「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」での昼食(5日目)めはりすしとそばのセット

まず先に申し上げておくが、この長い歩き旅日記も次回の第14回でゴールを迎えます。

ここまでお読みいただいて有難うございました。

残りあと2話、最後までよろしくお願いいたします。

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田辺市本宮町から新宮市に入る(旧R168号)「本宮」と「新宮」の境目?

2020年4月4日 晴れ時々曇り⇒晴れ

「日本一のバス路線に沿う歩き旅」5日目の続き。

私はネックライトに蛍光タスキといういで立ちだった。

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赤いルートが「日本一のバス」八木新宮線の路線

朝、奈良県最南部の十津川温泉を出発、和歌山県に入り熊野本宮~湯の峰温泉川湯温泉とバス路線の通りに周遊し、再び熊野川に戻って歩き、そろそろ10時間経っている。

段々と夕方になってきて、歩道もなくなり心細くなってきたのだが、何とか熊野市紀和町へのルートが分かれる「宮井大橋」バス乗り場に到着した。

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ここは熊野川・十津川本流に北山川が合流しているところである。

ここにかかっていた橋は2011年の紀伊半島大水害で大きく破損して、新しい橋に架け代えられている。

周辺の道路も新しく直されている。

写真ではわかりにくいが、国道と川面の高さの差は10数メートルある。

川の水がバス停の高さまであふれて来るとは信じられない。

夕方6時過ぎ。歩き旅5日目の行程はここまで。

バス停にベンチがあったので、最終の「第3便」新宮行を1時間半じっと待つ。

宿泊して休むには一旦新宮に戻る必要がある。旅を完成させるためにも。

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第3便」バスの到着は夜7時39分。時折通る車のライト以外はほぼ真っ暗。

 

「来た」。

私は持っていたすべての照明を両手に、大きく手を振った。

 

停車してくれた。ドアが開いた。

乗られるんですか??」運転手がマイクでわざわざ聞いて来る。

お願い乗せてください。

 

どうやら怖かったらしい。

バスの運転席のすぐ後ろに座って、話しながら帰った。

乗客はいない。

「コロナでお客さんは少ないし、私、あそこでお客を乗せたことがないので」。

そうなのか。驚いただろうな。

私もこの辺の道路を歩いている人に会ったことがない。

とにかくスルーされなくて良かった。

 

あとは何を話したのか覚えていないが「日本一のバス」終着の新宮駅より少し前の「新宮高校前」で降ろしてもらった。

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そこから歩いて、よく利用する「グランホテル」に着いたのが午後8時30分だった。

ホテルと同じ敷地内のイタリアンに入るのも今回で3回目位だ。

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生ハムをモレッティビールで食べ、ワインをお供にパスタを頂いた。

静かな新宮の夜は更けていく。

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いよいよ明日は歩き旅のべ6日目(最終日)だ。

朝のバスで、きのう何とか最終バスを捕まえた停留所まで戻って、新宮駅目指して歩く。

旅の最後には何か特別なものが待っているのだろうか?

(最終回 第14回に続く)

~“日本一のバス路線” 大和八木~新宮 167キロ+αを歩く~その⑭ 和歌山県新宮市にゴール 編 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)

2021年8月17日 更新