kotarosandayoneの日記

街道歩きを中心に、風景などをアップしています

東海道と中山道を結ぶ道 巡見道(じゅんけんみち)を歩く~山に寄り道 編

巡見道をあるく~その①の続きです。

三重県の亀山から岐阜県関ヶ原までを結ぶ「巡見道」をのべ3日間で歩いて、その①では亀山から菰野を紹介しました、

ところが、景色を見ているうち山に登りたくなり、気が付いたら靴を履き替えて街道から外れ、山のてっぺんに寄り道してしまいました!

よってその①の続きはその②ではなく、早くも番外編です(笑)

巡見道歩きの一番のセールスポイントは、鈴鹿の山々を思う存分に見ながら歩けるところでしょう。山々、と言えば複数の山を指しますが、

「1日の行程で『鈴鹿の複数の山』を登る方法はないものか」という訳で

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いつもの手書きの地図 いちおう国土地理院の地図をみながら

三重県菰野町湯の山温泉を起点に、長石谷(ながいしだに)コースでまずは鎌ヶ岳の頂上へ⇒三重と滋賀の県境の尾根を伝って、御在所岳へ⇒ロープウエイで下山

私は山の下りがあまり得意ではないので、帰りはロープウエイで良いんです。時間も節約できますし。

御在所岳(ございしょだけ)は標高1212mですが、鈴鹿山脈の盟主で、ドラえもんの(かつての)ジャイアンのように威張っています。

その南にある鎌ヶ岳(かまがたけ)はジャイアンの威を借りてくっついているスネ夫のような山です。(※2つの山は持ちつ持たれつの関係です)

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スネ夫(左)とジャイアン(右)のツーショット

今回は、近鉄湯の山線の終点からバスで湯の山温泉御在所ロープウエイ駅まで行き、そこから谷コースをあるいてスネ夫の頂上へ。

武平峠まで下って登り返してジャイアンの頂上へ。山頂レストランで今登ってきたスネ夫の景色を見ながら🍺、笑笑。ロープウエイで下って余韻に浸りながら帰路に着く。

2021年5月29日(土)晴れ

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御在所ロープウエイ湯の山温泉駅 スタート&ゴール地点 正面てっぺんがジャイアン

ここから温泉街を長石谷コース入り口まで舗装路を歩いて登っていきます。

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温泉街通りの渓谷も十分に美しい

ロープウエイ駅前から30分位歩いて、長石谷コースの入り口に着きました。

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朝8時11分 長石谷コース入り口 分かりやすい看板(青色)がある

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早速、橋のない谷を渡る 夏なら涼しそう!

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男性の3人組と会いました 「このコースは初めて」とか

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このコースはとにかく、沢筋を外さない事です。「道なのか川なのか分からないな」と思っても岩にペンキマークがあるので安心です。

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このような滝も、少し回り込むだけでその上に出ます

石谷(ながいしだに)の名の通り?長い長い長い登り3時間のコースです。しかしリュックを下ろして休憩できる場所はいくらでもあります。

ゴール地点が見えないコースなのであわてず、ゆっくり目に登って行きます。

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登るにつれ、沢の流れは左右からの落石に次第に覆われていきます。

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写真の見た目よりも、岩は安定しているので大丈夫です。

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だんだん急斜面になって来ました 3人組が先を行きます

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最後の方は岩ばかりになります。「本当に登山道?」赤いペンキマークを信用するのみです。(真ん中上に小さく見える)

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いよいよ稜線の下に来ました。

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岳峠(だけとうげ) 鎌ヶ岳(スネ夫)のちょうど肩のあたりです。

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真ん中の白く平らな所がさっきの岳峠。その先(南方面)は鎌尾根(かまおね)といって風化した岩のアップダウンなので要注意。

足を置いたとたんにポテトチップスのオーザック(商品名)のようにパリンパリンに割れるところもあるので、鎌尾根は下り(南方向)には使わないほうが安全でしょう。

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シロヤシオ愛子様おしるし)と青空 

2021年の春は、シロヤシオの当たり年だったようです。同じ仲間である街のツツジもきれいだったですよね。その年々によるみたいです。

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うつむきの花とギザギザの葉に特徴のあるイワカガミ(岩鏡)

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スネ夫の頭のてっぺんに来ました。標高1161mの素晴らしい眺め。

これ以上近づくのは野暮というもので、「最高の景色ですね~!」と心の中で呼びかけました。

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今、この地点です(鎌ヶ岳頂上) 湯の山♨マークから3時間

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帰りのロープウエイから見た石谷コース(青い線)

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今から、向こうにみえるジャイアン御在所岳)に登り返します。

スネ夫の山頂直下の道の崩壊が激しいらしく、目の前が鎖で通行止めにしてありました。

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新しい迂回路にも見慣れた青色の看板がありました。

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スネ夫山頂直下のガレ場(岩肌の崩壊地)

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少し下って、てっぺん(いちばん奥)を振り返る

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武平峠まで、掘り込まれたような道を下る

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武平峠(877m) 勇ましい名前だが「戦の道」ではなく物流の道だったよう

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スネ夫ジャイアンの間、いちばん凹んでいるところが武平峠

「武平峠」については、『世界最大の電子辞書』に簡潔に書かれています。
ではジャイアン、もとい御在所岳までひと頑張りの登りです。

コースタイムは約1時間なのですが、撮影ポイントが多すぎて、止まっている時間の方が長いのでは?

必然的にタイムオーバーとなりますが、帰りはロープウエイの予定なので気にならず。

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岩を登りきると、スネ夫の勇ましい姿。

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サラサドウダンの小さくかわいらしい姿にうっとりしたり。

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ヤバいかなと思っても、赤い⇒に従うと、簡単に登れます

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ここには掲載しませんが、カップルで登っていると凍り付いてしまうような「ユニーク」な形🚀をした岩もあるので要注意です!(何が)

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奇岩ばかりが目に入りますが、たまに岩の間から見下ろす緑の谷は素晴らしいです。植生の違いがわかります。

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シロヤシオ一杯のジャイアン山頂付近 奥にはロープウエイ山上公園駅

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眼下に菰野町の街が見えます

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ロープウエイの湯の山温泉駅から歩き始めて5時間。ようやくジャイアンの三角点に着きました。

あとはビールをぐいっと🍺やって、降りるだけです。

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ところがですね。

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2021年5月現在、菰野町御在所岳を含む三重県北部では「まん防」の期間中で、ビールの自動販売機は運転中止。山上レストランではビールの販売禁止。
何のために電車とバスで来たん? というか、、

何しに来たん??

という位の落胆ぶりで、私はロープウエイを下って行きました。

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ロープウエイからの景色は素晴らしいものです。向こうにはスネ夫君。

この日記を書いている今は辺り一面真っ白でしょうが。(2022年2月20日

実はこの日のひと月前にもジャイアンの方だけを登ってロープウエイで降りて来た写真があるので載せておきます(この時は🍺が飲めました!)

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今登って来た山「スネ夫」を見ながら!(^^)!・・・のはずだったのにぃ

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2021年4月の写真です

御在所ロープウエイさんには色々お世話になっているのでリンクを張らせてもらいます。

【リンク】御在所ロープウエイ (gozaisho.co.jp)
すっかり長くなりましたが、街道歩きファンの方にはとんだ遠回りでした。巡見道歩きの続きはまた頃合いを見てあげます。この更新も久しぶりでした。

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巡見道を歩く~その② 菰野町から御在所岳(予告)

その②に続きます。
2022年2月20日(日)更新 
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