伊勢参宮街道を歩く【前編】に続いて、【後編】は近鉄斎宮(駅)とJR(近鉄)伊勢市駅の間を紹介します。松阪~伊勢 間は一日で歩いたのですが、長くなりそうなので2つに分けました。心のフォロワー様(笑)にはお待たせをいたしました(^^;)
歴史街道の見どころ紹介なのでゴールの伊勢神宮の案内はありません。ご了承の上で読み進めをお願いいたします。
「YOU Are Here(現在地)」から13km位の道のりで伊勢神宮外宮前に到着します。
賽銭箱の隣(手前)には自分の誓いや心得を紙に書いて神様に願う「誓納乃筒」があります。
「人の役に立つ仕事が出来ますように」。
竹神社から少し進みますと、「六角地蔵尊」があります。説明文も撮影してきたので拡大してみてください。
永正10年(1513年)の建立ですって。室町時代やん。
【1513年の出来事】を「電子辞書」で調べていたら、その3年前には大阪と兵庫で大地震(1511年9月11日)、その19日後に静岡で津波(9月30日)が起きて浜名湖と海がつながり、その2年後(1512年)には徳島県で津波、の記録がありました。阪神大震災の19日後に東海地震が来たら一体どこへ逃げたものやら。
地蔵尊の立ち位置的に回り込んで6体ともみられないのがちょっと残念でありますが。正面の1番と左隣の6番のツーショット(古い?)です。
「六地蔵」には駐車スペースがあります。
伊勢参宮街道の来た道を振り返ります。後ろに松阪市民に「掘坂山(ほっさかさん)」と呼び親しまれている山が見えます。
続いては【斎王隆子女王御墓 従是(コレヨリ・・】と記された石碑です。
斎王の住んだみやこ「斎宮(さいくう)」と斎王制度の歴史については三重県と、明和町が町を挙げて取り組んで広報しているので、リンクを張らせてもらいます。
9.隆子女王の墓 | ええなぁめいわ〜明和町観光情報サイト〜 (e-na-meiwa.jp)
斎王紹介その4/明和町ホームページ (town.meiwa.mie.jp)
女王の墓は参宮街道から外れてやや距離があります。あまり目印になるものがないのでグーグルマップが便利かと思います。(歩きスマホにご注意・田んぼに落ちます)
その先には、手書き地図には書いていませんがコンビニがあるので大変重宝します(FM明和斎宮店)。
続いても、斎宮に関係があるそうですが斎宮跡に匹敵するような遺跡です。何でも「日本初の発見」とか!
その正体は「奈良時代の陶器製造工場」です。
正確には「陶器」ではなく「土師器」(はじき)で、窯焼きでななく野焼きで器などを作るそうです。
普通に近所の人が犬の散歩をしていますが・・(写っていない)
発掘箇所はセメントとレンガで覆ってあって「ああここにあったのか」という風にしか分かりません(>_<)
「全国初の発見」ならもう少し工夫して保存して欲しかったというのが感想です。伊勢参宮街道沿いに看板もあり、歩いてすぐなので話のタネにお立ち寄ってお子さんと「ケン・ケン・パー」でもしてきてください(笑)
東屋もあるので若干名なら休憩も可能です。
では続きを歩きます。(全然前に進んでいない~)
お庭の素晴らしい西洋シャクナゲです!💕
民家のサービスエリアです。なんと手洗いも設置してくれてあります(涙)。
参宮街道沿いは日陰に乏しいので日傘をさすか、360度つばの広い「サファリハット」(登山雑誌とかでモデルさんが被っているやつ)を着用してください。
「外宮まで二里」の所までやって来ましたが、休憩が長すぎたのか「外宮まで三里」のところから2時間かかりました。
近鉄特急アーバンライナーも枠にいれました!「ひのとり」の普通席も良いけどアーバンライナーのデラックスシートがゆっくりできそうな気がして好きです。(下は近鉄名古屋線の「ひのとり」)
伊勢神宮に向かう山田線には「ひのとり」は普段走っていませんが、窓ガラスがUVカットになっています。
もうひとつ、「伊勢志摩ライナー」のサロンシートも、他のお客さんとの距離感がちょうど良くて好評です。
いつもの電車ネタでした。また後で電車ネタで「脱線」しますのでよろしく。
続いては、ちょっと怖いお地蔵様です。
石の弘法大師像ですが、真ん中に生首が置かれています(生ではない)
よく首のないお地蔵様がいますが、折れたのではなくて廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)による「仏様の処分」が多いと思います。
こちらは同じく「三重の街道歩き」としてこのブログで公開している大和街道(亀山市関町)のお地蔵様ですが、ちょうど首の所で真っ二つに折れるはずがない。
考え方にはいろいろあるのでしょうが、明治維新になり天皇の祖先である神を尊び、武家を滅ぼすには仏の信仰心をそぐ事も大事だったのでしょう。
ここのお地蔵さまは首を元通りの位置に戻して(手前)日々拝まれています。
この「弘法大師像」から外宮へ向かって500m先に「徳浄上人千日祈願の塔」があるがなぜか今回スルーしてしまいました。ぜひこちらもチェックしてください。
続いては、こちら!!!
「ヒョウ柄のクレーン」として名を馳せる女性社長様の自宅兼事務所(外観)がここ伊勢参宮街道沿いの名所になっているとか??
往年の女子プロレスファンの皆さん、「ジャガー横田」で検索しても「クレーン・ユウ」で検索しても出て来ません。太文字を丁寧になぞって検索してください。
次は伊勢参宮街道の定番とも言える、伊勢市小俣町明野の「へんば餅」で有名なへんばや本店です。
「へんば餅」は「返馬餅」と書き、参拝者はここで馬を返したことから「へんば餅」の名前の由来となったと、地元の人は大体知っています。
ところが私も少々勘違いしていたのですが、、、
元の店「返馬茶屋」は創業から1775年まで、この後通る「宮川の渡し」にあり、川を渡るのに馬は必要としない(渡れない)ので「馬を返した」のであって、現在の場所で馬を返したのではないという事です。やはり調べてみるものです。
私はへんばやさんが街道歩きのために?用意してくれた切り株型の椅子に腰かけて、お餅ではなくおにぎりをほおばって休憩していたのですが、日曜日という事もあるのかひっきりなしにお客さんが訪れます。購買者の年齢層は思ったよりも若いです。
彼らは私の姿を見てみないふりをしていたと思います(笑)同じくへんばやさんが道端に用意してくれているユニバーサルトイレも使わせてもらって先へと進みます。(まさか餅を買わなかったとか)
街道沿いの庚申堂は「年に6回の御開帳」。三番庚申は5月7日。
昨日やん(笑)。
まる1日の開帳ではないといえ惜しかった~。ナイスニアミス。「昨日」は庭の草取りをしていました。
「参宮人見付」出入りする人をここで監視していたのでしょうか。
いよいよ宮川を渡ります。渡ったら「お伊勢さん」は目の前です!(もう少しある)
「宮川の渡し」の代わりに「宮川橋」を渡ります。交通量が多い割に、ご覧の様に歩道がないので今回の伊勢参宮街道歩きでは気をつけるところです。
宮川橋に沿うJR参宮線の宮川橋りょうは鉄道遺産として知られています。
上の写真1枚のみ「世界最大の電子辞書」から転載させてもらいました。
街道ガイドブックには「満水であっても昼夜を分かたず無賃で参拝客を渡した」とありました。
宮川橋の上で待ち構えてはいませんでしたが、ちょうど近鉄の観光特急「しまかぜ」が宮川を渡って行きました。徐々に乗客も戻ってきているでしょうか。
【リンク】観光特急しまかぜ|近畿日本鉄道 (kintetsu.co.jp)
またまた脱線ですが、どれだけ繁忙期でも、発車5分前でも「しまかぜ」のチケットが確実に取れる方法がありますがご存じですか?
【答え】伊勢市駅 または 宇治山田駅で「下り」賢島方面の切符を買い求める
乗客の半数、いや大多数がこの2駅で降りるので、その先の座席は空いているという訳です。もしかしたら「先頭車両の一番前」だって買えちゃうかも??
このブログに従って、伊勢市駅にゴールしたらついでに?「しまかぜ」に乗って賢島辺りまで乗車して、歩き旅の疲れを電動の革張りシートで癒してください!
下り賢島行きの「しまかぜ」が伊勢市駅に到着する時間までに歩いてゴールするには江戸時代の旅人の様に松阪を暗いうちから歩き始めなければいけませんね。失敗。
クライマックスは写真のオンパレードで伊勢神宮外宮(伊勢市駅前)にゴールいたします!(花火大会のスターマインみたいだな)
(拡大して下さい ↓↓ )
筋向橋(すじかいばし) ここで伊勢参宮街道は熊野街道と合流します。
ソーラーパネルでお湯を沸かす「常盤湯」と旅館「紅葉軒」。どちらも★の評価が高いですよ。
歯医者さん。無論現役です。
持ち帰って包丁でうまく切れませんでしたが、まるごと金柑の入った饅頭。こちらのお店は以前仕事でお世話になったのでFBをリンクさせてもらいます。
次のお菓子がスゴイ。
1個735円!(税込)の饅頭菓子「妃無花果(ひめいちじく)」。
社会不安で原材料が高騰する現在、材料に糸目をつけない?こちらの和菓子店を訪れるのは今でしょ。
松阪駅から歩いて6時間半で伊勢神宮外宮前に到着しました。お知らせしたとおり歴史街道の見どころを紹介するページですので伊勢神宮そのものはここではご案内いたしません。ご理解よろしくお願いいたします。
少しづつ往来の戻って来た外宮参道 以前から内宮前よりゆっくり歩けます。
参道沿いはおしゃれな店で一杯。夜は更に楽しい♬。例え三重県民でも一度は外宮前でお泊りを。公共交通機関が便利。外宮参道を歩く参拝客の半数は関西からです(私の現地調査で)。
お隣のかまぼこ屋でてんぷらを買って地ビールで一杯やるのが通とされています。
う~ん インスタ映えする外宮参道の旅館です。
JR伊勢市駅前 外宮まで歩いて5分 内宮行きのバスもあります
伊勢参宮街道【後編】はところどころ脱線もあってものすごく長くなりましたが、現代の弥次喜多道中・東海道膝栗毛だと自負しています(全くしていません)。
「一生に一度は歩いてお伊勢参り」。
宜しくお願いします🙇⤵️
伊勢参宮街道を歩く 松阪駅~伊勢市駅【前編】2022年5月 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)
2022年5月20日(金)更新
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