kotarosandayoneの日記

街道歩きを中心に、風景などをアップしています

引退前の「ワイドビュー南紀」に乗って南紀を旅しよう②

目的地に到着するのが目的なら、それは旅ではなく「用事」。

と偉そうに書き出した前回のブログですが、「旅する事が目的なんじゃなくて‟特急列車に乗る”という用事をこなしているんでしょ」と皆さんから突っ込まれそうなので断っておきます。ズバリそうなのです(笑)。

乗って来た列車の写真を撮りたいと思う気持ちはごく普通です(↑行儀悪いぞ↑)

今回のテーマは【特急列車「ワイドビュー南紀」に乗るのが目的で、南紀(熊野)に到着したので南紀地方を旅行する】。地元の方はもちろん熊野の神々にしかられそうな勢いです。

熊野古道伊勢路 松本峠~鬼ケ城より(三重県熊野市)

冬限定 川湯温泉の仙人風呂(和歌山県田辺市本宮町)

熊野(南紀)地方のおすすめも紹介します。そうでないとタイトルに偽りありとなってしまいます。JR特急「南紀」の紹介から。

JR東海の不朽の名作 ワイドビュー南紀・ひだ(キハ85系)】

JR東海のコーポレートカラーで文字を着色しておきます。

乗りものニュースさんからお借りした上の写真は向かって左が新型の「HC85系」右が現行の「キハ85系」(2022年掲載現在)です。見ての通り、屋根の上にパンタグラフがありません。電気の「外部入力」に頼らず新型は「ディーゼルエンジンとモーター駆動のハイブリッド車」、現行型は「ディーゼルエンジンのみ」で走る列車です。

【リンク】HC85系走行区間/運行情報|JR東海 (jr-central.co.jp)

新型特急のPRはJR東海さんにおまかせして「平成時代を駆け抜けたディーゼル特急南紀(ひだ)」の疑似体験旅行を始めます。最後まで読んだら「ぜひ実際に乗ってみたい」と思ってもらえるような内容にしたいのですが。

では今回の旅のシチュエーションです。

『友人に名古屋から津まで近鉄特急で来てもらって、津駅のホームで一旦落ちあい、ワイドビュー南紀に乗り換えて熊野市駅まで乗車してもらい、私は車で先回りして熊野市駅まで迎えに行って熊野~南紀を旅する』

友人の乗った名古屋発「ひのとり」はまもなく津駅に到着します。網棚(網じゃない)の上の荷物を忘れないよう、いろいろ見つけやすいように透明の棚が採用してあります。(ひのとりは大阪方面行です)

「久しぶり」との言葉を交わしながら、津駅のJR側のホームに案内し、ここでJR特急に乗り換えてもらいます。

友人「(三重県南部の)熊野市駅まで車で迎えに来てくれるんでしょ。わざわざ申し訳ないね。津駅から一緒に乗っていったら良いのに。」全くごもっとも。

こだわりの理由は3つありまして。

◆名古屋から熊野市まで「南紀」にのると、3時間以上かかって結構しんどい。せっかくなら近鉄「ひのとり」も乗車体験できたら。ひのとり⇒南紀 は津駅でしか乗り換えられない。

◆私と友人が一緒に南紀に乗ると、列車を降りた後は路線バスが頼りなので、効率よく観光地を回ろうとするとレンタカーを借りる事になる。

◆この地図を見ながら、「ひとりワイドビュー南紀の旅」で車窓からの景色をじっくりと堪能してもらいたい。

私「ほら来たよ。列車は紀伊勝浦終点だけど熊野市駅でちゃんと降りてちょうだい(笑)。2時間なんかあっという間だから」。友人は「南紀号」はじめての乗車体験です。(どうやら「ひのとり」も初めてだったようです)

ではここからは友人の「ひとり南紀」の旅です。

前回の日記の様に、座席の説明をすると、通路よりデッキが20センチ高くなっていて、窓がひじかけの高さまであって「窓枠」を感じさせない眺望の良さとなります。ただしご覧の様に、上の写真でお客様が座っている席は残念ながら「🎯」ではなく、後ろの空席の方が「🎯」です。あえて説明は要りませんね。

家族やグループ旅行で4人が向かい合わせになるより、近年では2人または「おひとりさま」用に、座席ごとに窓を設けている列車が増えています。(写真は近鉄特急ひのとり)

特急南紀の下り紀伊勝浦方面の先頭車両は流線形と、半流線形の2種類があります。違いは形の他、前の車両に通り抜けが出来るかどうかです。

「ズズズズ~」というディーゼルエンジンの音と共に、列車は駅を離れ、速度を上げていきます。電車に乗り慣れていると不思議な感じがするでしょう。そのうちエンジン音が心地よく感じられます(どうだろう、個人差があります)。

絵地図と一緒に「お弁当」を用意しました。やはり列車の旅ではこれがなくっちゃ。津駅を出発して最初の「ワイドビュー」は・・・。

イオン津南ショッピングセンター。「何でやねん」(友人)。

ちなみに最寄り駅はJR紀勢線「高茶屋(たかちゃや)駅」となっていて、車を持たない人達が土日を中心に多く乗り降りします。

わざわざSCまで地図に書いてあります。続いては雲出川」の狭い鉄橋。

「橋りょう」とはいえ、せまいトンネルの中に入っていく感じがします。(2枚目の写真は上り快速列車の車窓から)

三重県の清流」というと宮川の上流が有名ですが、雲出川下流もこんな写真が撮れるほどキレイです。(🔎して下さい)

ワイドビュー南紀」は松阪駅の次の多気(たき)駅で、伊勢方面のJR参宮線と分かれて、紀勢線を南下します。

多気駅の北、櫛田川を渡る(写真は反対方面・名古屋向き)

③に続きます。ワイドな眺望の旅はこれから!

引退前の「ワイドビュー南紀」に乗って南紀を旅しよう③ 列車いろいろ - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)

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