kotarosandayoneの日記

街道歩きを中心に、風景などをアップしています

平均斜度がほぼ一定の県道は‟険”道だった 古和峠(こわとうげ)を歩く🐾(下)

前回の続きです。2022年10月21日(土)晴れ

JR伊勢柏崎駅近くの「山海の郷 紀勢」をスタート&ゴールに、大紀町南伊勢町大紀町と周遊する「歩き」コースです。途中の交通機関にはあまり期待できないので、とにかく二本足+2本のトレッキングポールが頼りです。道なき道(ある)を攻略するには動物の様に四本足🐾🐾で歩くに限ります。両ひざの負担だけでも大分違います。

トンネルの中で待って頂いて、大変申し訳ありませんでした

大紀町南伊勢町をつなぐ「命の道」紀勢南島トンネルを抜けると海の景色が見えて来ます。その前に、トンネルから出たばかりの高い橋の上からの景色がこちら。

【クイズ】 ×旧酷道 〇旧国道260号 の道筋はどのあたり?

【答え】下の黄色いライン(棚橋峠)

(私)「20世紀(だいぶん前)はスゴイ道を通っていたんだなあ」

(もう一人の私)「感心している場合じゃない。今から越える古和峠(こわとうげ)は同じような道でしかも全然距離が長い(約13キロメートル)」

(私)「任せておけ。準備は万端である」

(もう一人の私)「動物に逢う事はあっても、救助者に逢う事はないぞ」

動物除けの鈴 反射材のタスキ 帽子・首から下げるライト 方位磁石

(もうひとりの私)「確かに国道やトンネルでの車除けには黄色いタスキが要るな」

(私)「そらそうよ(阪神の岡田新監督風に)」

首から下げるライトは停電時の屋内や夜間時の避難の必需品です。買いましょう。

※ここは鉄道が通っていないのにいつもの脱線でした。

棚橋地区の長泉寺 境内に雌雄(たぶん)のイチョウがありました

潮の満ち引きを利用した青のり養殖の準備作業

地図の下の真ん中あたりです(南伊勢町棚橋地区)

以前パンクした時は自転車を梱包してここからバスに乗りました 公共交通\(^o^)/

午前11時になってしまったので、ここで早めのお昼ご飯です。パンとおにぎりと両方用意して来ましたが、おにぎり2個を頬張って峠越えのパワーを蓄えます。

さて皆さんの漁獲高(イカダ釣り)はどうかな?

教育委員会の文字が半分隠れていますね 落人の様?に奥ゆかし

上の地図上の(ア)の地点ではベンチの他、自販機や週末営業のお店&トイレもあるので要チェックです。ではもう一つトンネルを潜って南伊勢町古和浦に入ります。

古和浦はかつて原子力発電の誘致を巡っての「震源地」となり、漁業補償を取るか安全を取るかで、果ては親族同士までもが骨肉の争いに巻き込まれたという過去があります。遠くから釣りに来ている今の人達には知りようもない、つらい歴史です。

こちらは尾鷲市にあった火力発電所(2018年廃止)財政面で長年地元を潤しました 当時の原発誘致派にとってはそのような影響もあったかもしれません

ここで気になる古和浦のお店情報です。

”ふわふわ鉄板焼”の「金時」(予約制?)

思い切ってドアを開けようかと思いましたが、時間と戦う険路を前に踏みとどまりました。後ろ髪をひかれました。

せっかくなので歩いてきた証拠?に何か買って帰らなければ。

ひもの販売「三五七(さごひち)や」

馬場や猪木(敬称略)の様にこの方が特別大きい訳ではありません。でも後で入って行ったヨソモンの私に先に勘定を譲ってくれました(大きい~)。

購入した「サメのジャーキー」♬ 酒が止まらない(無事帰宅後)

無事だったからブログを書いていますが、ここから決死のアタックです。


鹿とマムシと蜂以外に、人と車には会いませんでした。後述します。

ひもの屋さんで「匂いで動物呼び寄せたらあかんで真空パックを買います」。半分笑ってくれましたが、、、

三枚目の写真はいらんのやろうけど、とにかく奇麗すぎた。

道中の無事を祈りました。お賽銭一〇〇円

険道南伊勢町側の最奥の集落沿いに見事なクスノキがありました。

広葉樹はまだ色づいていないようです。

乗用車と耕運機の墓場・・

大型車通行不能 歩いてあの稜線越えて行きます。

養蜂箱が並んでいました 蜂が大好きな萩の花も咲いていました

コンクリート吹付けの路肩に生えるこの種の植物大好き なんか化石みたいで。

ぐんぐん標高を上げます

タイトルにも書きましたが、峠道は最初から最後まで斜度がほとんど一定でした。どうやってルートを決めるのだろう。ポールをついて歩いても楽でした。

【古和峠珍百景 その1】これはどうみても鳥の巣ですよね。どうして道の真ん中に落ちているのか意味が分からない。

これは良くあるやつ。電柱の看板ですね。

こんなやつ 「スキップで3分」??

土地の境界や木の所有者を表す時に幹に文字をいれるので、単なるお店の宣伝とは違うのかな。(ここから‟スキップ”しても下り坂とはいえ1時間かかるし~)

【古和峠珍百景 その2】これはどうみても猿の大腿骨ですよね。どうして道の真ん中に落ちているのか意味が分からない。

歩いてきた道を振り返る

古和峠が見えて来ました。一番凹んでいる所。しかし今はまだ・・

ぐるっと回り込んで、今まで歩いてきたルートはどこでしょうか? 上の地図を回転してみるとー

険しい。

そんなこんなで、ひものを買ってから峠のてっぺんまでに2時間かかりました。

古和峠にとうちゃこ。(標高391m)

このあと写真は多くありません。大紀町側は天然林が残り、鹿の気配がしたので「動物除け」の鈴をチリンチリン鳴らしながら急な坂道を下って行きました。

峠から登って来た南伊勢町側を振り返る

大紀町側の下り坂とNTT無線中継所への道(一般通行止め)

峠のスタート(海の南伊勢町とゴール(山の大紀町では標高にして130m位差があったので、下りは標高差がなくて楽でした。

歩くのはもちろん、乗用車でも古和峠を越えるのはあまりおすすめしません。(笑)

最後に、古和峠を車で走った人の動画を見つけたので、リンクを張らせてもらいます。実際の速度の2倍速で編集して16分位。目が回るので気をつけてください。
 

【リンク】(9) 古和峠(三重県道 33号・南島紀勢線) - YouTube

そうか~県道33号だったのか。三重テレビ33チャンネルみたいだな。

 

人のふんどし(動画)でブログをまとめてすいません。あ、マムシ🐍には逢いましたよ(写真はない)。

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