「次回の目標は【平岡駅直結の温泉に浸かる】【小和田駅で途中下車する】【上流から歩いて2日間で佐久間ダムに到達する】今年中に無事に達成できるのか?」(前回の記述:2022年12月3日最終更新)より)
🎍2023新年あけましておめでとうございます。今年も歩き旅を中心にだらだらと(シコシコと)日記をあげていきたいと思います。よろしくお願いしますm(__)m
上記の通り、【JR飯田線平岡駅から秘境駅をめぐって中部天竜駅まで2日間で歩く】と決めていましたが、事前の予報で「クリスマス寒波⛄来襲」とあり、雪の降る24日は少しでも南を歩こうと思い、豊橋駅に前乗りして【中部天竜⇒平岡】と逆のコースをとる事にしました。
【豊橋のホテルでイブイブ💗】編
【ホテルアソシア豊橋】は豊橋(総合)駅直結のシティホテル。朝6時の飯田線の始発列車に乗るには最適。「全国旅行支援」に滑り込んでシングル1泊1万円以上する部屋が5千円以上割り引かれ、しかも!!
平日という事で3000円の地域クーポン券がつく!コース順を変更したのはお天気の動向だけではなかったのです(😁)。先に荷物を下ろしてから明日の切符を買いに行きます。駅直結でとても便利。これも計算通り。
左上から時計回りに明日の一番列車で使う【豊橋⇒中部天竜】、明日の歩きゴールの後で使う【大嵐⇒小和田】【小和田⇒平岡】。そして何故に入場券??
地域クーポン券が使える「成城石井」が豊橋駅の構内にあるのをリサーチ済み。3000円の金券(?)を味方に、庶民のあこがれ高級スーパーへGO。リュックを背負ってウロウロするところではないし。すべて計算通りなのだ(もう、よい)。150円の入場券を払った見返りはこちら、、
という訳で、前ノリの晩から(ひとりで)大盛り上がりなのである。
とはいえ酔っ払ってベッドに倒れ込んで、あすの始発電車に遅刻しては今回の(緻密な)計画が水の泡になる。リュックを整理して目覚ましを4時45分にセットした。
ジャケットと寝間着を並べて(笑)イタリアンカラーにしてみた。今回のために買った緑のダウンは列車での移動用。冬のゴルフで使っていた赤い方は雪道歩き用。人の多い車内では恥ずかしい色合いも、「暗いトンネル内」を含む雪景色の道歩きでは目立つくらいで丁度良い。吹雪かれても良いように撥水スプレーを振りまくった。
2022年12月24日(土)クリスマスイブ ⛄⇒☀
【雪とトンネルと秘境の温泉😍】編
始発電車に乗り込み、飯田線を北上。中部天竜までは1時間40分の旅。
駅のホームも道路も真っ白だが、予報の想定内。次第に雪は止んでくる(はず)。だけれど、より北へ、より山間へと歩を進める今日の行程は28キロ。ゴールの大嵐(おおぞれ)駅までトイレも何もないと思った方が良い。終始舗装道路なのだけれど気分は登山だ。
佐久間ダムの変電所だと思いつつ写真を撮って後で地図を見てみたら「周波数変換所」とある。
広義の変電所であるが、電力需要によって西日本(60Hz)と東日本(50Hz)に振り分ける装置で、いかにも本州の中心部らしい。昭和40年(1965)からの操業といい歴史を感じる。
【佐久間ダム】1956年(昭和31年)完成。ダムの高さは155mあり、完成当時は日本一の高さはもちろん世界第7位、現在でも国内第9位の高さを誇る。(国内の高さ1位は富山県の黒部ダム)
雪景色と相まって、スキーのジャンプ台にみえるが高さ150m以上、ラージヒルどころの話ではないか。
『戦後復興の象徴』『日本近代土木の金字塔』とされる佐久間ダム。プロレスラーに例えれば力道山💪か。ダムは動かざること山の如し、だが今から私は「長大なトンネル群を走るダンプカー」と相見まえなければいけないのです。
恐ろしく静かなトンネル。山を貫いてダムの上流から麓につながるトンネルは「立山黒部アルペンルート」をほうふつとさせる。あちらは観光と環境保全を考えて電気自動車のトロリーバス🚎が走るが、こちらはダンプカー。
飯田線はおおむね天竜川に沿って線路が切り開かれたが、ダム建設に伴って旧駅とその周辺の集落が水没することになり、佐久間~大嵐間は山を一つ越えて路線が移された経緯がある。旧駅と言っても以前紹介した「田本」駅のような断崖絶壁の秘境駅だったかもしれませんが。
ダンプ同士がトンネル内ですれ違う事は出来ないから、常に無線で連絡を取り合っているはず、今日に限っては一言を添えて。「赤い服を着た男1名がトンネルの中を歩いているぞ。気をつけろ」。鳴らしてくれたクラクションは「危ないぞ」というよりは「(トラックを)避けてくれてありがとう」に聞こえた。仕事の邪魔をしているのは私なのにすいません。
道路はあいかわらずこんな感じだっが、上を見上げると青空が出て来ました!いいぞいいぞ、計算通り?
2時間近く歩いて、休憩スペースのようなものがある。トイレもあるが、これまでの経験から「凍結のため冬季使用禁止」には慣れている。
ベンチの雪を払ってザックを置き、朝ごはんがわりにパンを1~2個食べる。座るとお尻が冷たいので立ち食べ。
「新豊根ダム」という名は聞いたことはあるが、天竜川の支流に作られ、佐久間湖との高低差を利用して発電する「揚水発電所」とは知らなかった。パンをかじりながら説明版に見入る。
エネルギーのロスを考えると、「昼間に川の水を落として発電する電力量」より「夜間に水を引き上げるのに使う電力量」の方が大きいはずで、24時間体制で稼働するとすると単体では「発電所」というより「電力使用装置」などと皮肉なことをつぶやいてみるが、夜間の余った電力を利用しつつ、下流では電力を日本の東西に割り振るなど、「ベストミックスエネルギー」に貢献してきたのであろう。
「萬丈(ばんじょう)トンネル」と書いてあるのでしめしめ、次は必ず「千仭(せんじん)」トンネルがあるだろう。次のトンネルは「せんじん」ではなかった・・・(分からない方は下をクリック)
【外部リンク】箱根八里 歌詞の意味・現代語訳 瀧廉太郎 (worldfolksong.com)
考えてみれば、萬丈(ばんじょう)は山だし、千仭(せんじん)は谷だから、トンネルではなく橋があったのかもしれません。。
「千仭(せんじん)」の谷ほどでもないが、支流の谷は深く大きく、その度に天竜川本流をさかのぼる道は支流を大きく回り込んでいく。
中部天竜から歩いて5時間。天竜川の対岸に2015年に廃集落となった夏焼(なつやけ)集落が確認できました。
「夏焼隧道」トンネルの表示が見えるが、これは佐久間ダムが出来る前の旧飯田線のトンネルで、トンネルの向こう(地図の上方向)は私が今日歩いてゴールする大嵐(おおぞれ)駅があります。
ここから1時間は日の当たらない北側斜面の道をゆく。ちなみに平成の合併までは「全国で一番小さい村」と取り上げられた富山村(とみやまむら)です。位置関係を示すと、、
愛知県を「左を向いた鶏🐓」の形に例えれば、富山村の位置はお肉の部位でいえば「ぽんじり」という事になる。現在は隣の村と合併して「豊根村」になりました。人々が生活されているので「秘境」というにはいささか失礼な気がするが、今から私が訪ねたいのは「愛知県随一の秘境の温泉♨」には違いない。とにかくさっきから日は当たらないし、急ぎたいけど雪が多くて滑るし、軽トラックとうまくすれ違ったと思ったら、
「歩いてどこへ行く○○にゃら~?」と2人組の男性に窓越しに声をかけられる。(○○のところは聞き取れなかった笑)
「今日は大嵐まで。中部天竜から歩いて来たので」
「大嵐から豊橋へ帰る○○?(方言)」
「いや、今日は平岡で泊る。あしたは続きの大嵐から平岡まで歩きます」「・・・・・」一瞬間があったので、
「🐵より珍しいモノ(私の事)みたと思っているんでしょ」と返したら、2人ともニヤニヤ~「まあ頑張って〇〇〇」
旧富山村の集落が川の向こうに見えているのに、支流の谷を大きく大きく回り込んで、時間が過ぎていく。
およそ6時間ぶりに普通の民家を見ました。本当に登山と変わらない。おまけに地名が「熊打」とは恐ろしい。赤いジャケット👚を着ていたので撃たれずにすんだのかも??
果たしてこの雪の日に元・日本で一番小さな村の温泉は沸いているのか??
入浴できたとしても「秘境駅ランキング第3位」の小和田駅で夕暮れの電車を待っているうちに湯冷めしなかったのか??
読者を興ざめさせませんよう、この辺りで【4】(⇩をクリック)に続きます。
飯田線の秘境駅を訪ねる歩き🐾と電車🚋の旅【4】 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)
【2023年の初更新🌅】と行きたかったが、1月1日は「先負」とよろしくなく、前日の大みそかはブログ更新に縁起が良いとされる「友引」(^^)/ なので更新しました!
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