2018年8月4日(土)甲州街道歩き のべ5日目 山梨県大月宿~鶴瀬宿
のべ5日目は標高1100メートルの笹子峠(ささごとうげ)を越える約28キロメートル。厳しい行程の上に、スタート地点が三重県の実家から遠く、東京都八王子市に前泊。仕事帰りだと八王子までが精一杯でした。
それでも余りのコンパクトさにちょっと驚きました(^^)。翌日は始発電車で八王子から大月へ。
大きなリュックを担いだ人達が大月で富士急行に乗り換えます。写真の時間で朝6時前。
私は登山客らと分かれて、大月駅から徒歩で甲州街道を西に進んで行きます。
この街道筋は、主な集落ごとに宿があり、2つ~3つの集落で問屋業務(人馬の用立てや継飛脚など)を月のうち交代で行っていたそうです。
ガイドブックなどによると「毒蛇の姿になった地元有力者の娘を親鸞が成仏させた」とあります。
2012年の12月にトンネルの換気ダクト用の天井板が崩落し、9人が死亡した事故現場の近くです。私が立っている場所付近に翌年(2019年)慰霊碑が建てられました。手を合わせて犠牲者を弔うとともに、旧笹子峠を越えていく自分の安全を願いました。
購入したガイドブックに道路を書き入れています。大月市から甲府盆地に入るには先の中央道、国道20号、県道212号(旧国道20号)、そして赤い線の旧甲州街道。
地図を指で拡大してみてください。
早朝に大月駅を出た時には23℃前後と少しひんやりしたぐらいでしたが、峠に差し掛かる時間帯には汗が噴き出してきました。
頭の上の木々が日光をさえぎってくれるとはいえ「涼しい」とは言えない。標高1000メートル近いが。車やバイクの通行はありません。
峠の名所「矢立(やたて)の杉」の看板があります。歌手の杉良太郎さんそっくりのお地蔵さんがありました。「峠の杉様」。
周りの杉の木と比べても圧倒的な存在感です。昔、峠を越えていく武士たちがこの杉を敵に見立てて矢を放ち、戦勝を祈願したとされ「矢立の杉」と言われるようになりました。
大月駅を出発してから5時間余り。「初代」笹子トンネルが見えて来ました。
甲州街道歩きの出発点とした東京駅丸の内口の駅舎のデザインに見えなくもない。初めて掘られた笹子峠のトンネル。あたりはシンとしています。
潜りたいのはやまやまだったけれど、トンネルの手前から笹子峠を越えていきました。
ここからJR中央線・甲斐大和駅まで歩く事2時間。
笹子トンネル手前で見送った中央道を再び潜って、標高620メートルの駅に着きました。午後1時15分到着でした。街道歩き5日目はここまでで、宿泊を求めて甲府まで電車で先に行きます。翌日はまたこちらに戻って、甲府まで歩きます。
駅舎には甲州市で作られたワインの試飲が出来るワインサーバーもありました。暑さのせいか、🍷酔いのせいなのか?? なぜか写真が残っていません。
次回「その6」は体感気温39℃?の甲府盆地歩きです。
甲州名物🍇そして🌞🌞 甲州街道歩き(2018)【その6】 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)
〈2023年9月 最終更新〉■■