kotarosandayoneの日記

街道歩きを中心に、風景などをアップしています

河川に囲まれた伊勢市~神に守られた川と海の道を歩く~①

梅雨入り直前、雨も大変だけど梅雨明けの炎天下を歩くのはもっとつらい。季節は待ってくれない。

という事で、伊勢神宮の「125社まいり」の一環として、伊勢の町をぐるりと取り囲むように流れる川と海の風景を訪ねて、歩き旅をしてきました。

今回のキーワードは(←新企画ですが、笑)

【伊勢は川に囲まれ、水運で発展】

下流に開けた大地を守る、伊勢の神々】

【海の警護と神宮のおまつりを仕切った奉行所

【やっぱり伊勢は美味しいものがいっぱい】

それぞれに言及すると、とても「日記」の枠には収まらないので、写真を紹介しつつ、簡潔に述べていきます(=努力します、笑)

編集/発行 伊勢文化舎(平成29年 改訂版)

以前、取材の関係でお世話になった「伊勢文化社」(伊勢市)発行の書籍「お伊勢さん125まいり」の紹介と、くだりを所々引用させて頂きます。

(書籍引用のところは「青文字」で明記します)

お伊勢さん125社まいり「二、大湊・神社めぐり」コース

今回の歩き旅は平野部の約11キロ、という事で住まいの津から伊勢まで朝一番の電車で向かえば十分時間があるのですが、やはり「プラスα」が欲しい。いつものように「前ノリ祝杯🍷」違った、「前乗り宿泊🏨」としました。

(↑「・・・祝杯」は手がすべって偶然に変換しました!!笑)

伊勢市駅前のビジネスホテルに泊まるつもりが、自分の手違いでキャンセルする事になって急遽、ウィークリーマンションに1泊。 

こちらは、部屋の10(テン)キーの番号を携帯電話番号の下4桁に設定してくれる、大変ありがたいサービスがあります。(例 *〇〇92* など)さすが滞在型。

許可を得ていないのでリンクは控えますが「ウィークリーマンション伊〇」で検索してみてはいかがでしょうか。伊勢に連泊ならピッタリ(備え付けの灰皿は使ってません)

いつも静かに、ちびちびと飲んでます。

 

2022年6月12日(日)☀晴れ 

歩く道のりは上の地図通りですが、伊勢市駅からまず路線バスに乗って、上の地図のゴール地点・神社港(かみやしろこう)を「スタート地点」として歩きました。駅、または車を停めてある所をゴール地点にすると到着時間を気にすることなく便利です。

午前8時前、JR伊勢市駅前から、バスで伊勢市一色町方面に向かいます。

神社港(かみやしろこう)に着きました。ここから「お伊勢さん125社まいり」の推奨コース「大湊・神社めぐり」をゴールからスタートに向かって歩きます。

伊勢市内を流れる勢田川(せたがわ)はその昔、船参宮(伊勢湾を渡って伊勢神宮にやってくる参拝者)の人々や物資を運ぶ重要な‟川の道”でした。流域には大湊・神社・二軒茶屋・船江・河崎などの港町が発達しました。」

お隣の愛知県南知多郡の離島・篠島(しのじま)からは、伊勢神宮に奉納される鯛のひもの(?)「おんべ鯛」の船団がここ、神社港にやって来ます。

【リンク】篠島まちづくり会のホームページ

おんべ鯛奉納祭|篠島の祭礼 (shinojima-matsuri.jp)

神社港には氏神様の「御食神社」(みけじんじゃ)があり、この漁港にあがった海産物を神宮に届ける神様が祀られています。「おんべ鯛」調進の行事を見守っていると言えそうですね。外宮の摂社(せっしゃ)伊勢神宮外宮の神様に仕える神様のひとつ、と覚えてください。

手水鉢が船形をしているのにも注目。神社は池と掘に囲まれ、外宮摂社の中でも独特の雰囲気があります。

建て替えられたばかりの本殿と鳥居に注目。伊勢神宮式年遷宮とはふつう、内宮と外宮の正宮(正殿)の建て替えと神様のお引越しを指しますが、「神様に仕える神様」を祀るこちらの神社は、式年遷宮の行われた2013年から10年近くも経ってお引越ししたのですね。

本殿の屋根に乗っている丸太のようなもの(鰹木=かつおぎ)の本数が奇数なら外宮の摂社、偶数なら内宮の摂社となっています。

港の方からみる御食神社の杜(もり)は小さいながらもたいへんこんもりしたものでした。出入口(?)の鳥居が2カ所あります。

では、地図の通りに、【5】御食神社を出発して、勢田川河口~大湊町~宮川の河口を周遊して、【4】志宝屋神社、【2】河原神社とめぐっていきたいと思います。矢印の向きとは逆に歩きます)

神社港の和菓子屋さん。開店前でした。夏は「麩(ふ)餅」が人気の商品です。
【リンク】島重(しまじゅう)FB
島重 | Facebook

勢田川と五十鈴川(いすずがわ)が交わる河口。潮が引いています。奥には伊勢志摩スカイラインのある朝熊山(あさまやま)が見えます。

宇治山田港~大湊港 巨大な作業船が停泊していました。周りには造船所があります。

「みなとはし」を渡ると、宮川と五十鈴川に挟まれた三角州のまち「大湊町(おおみなとちょう)」に入ります。神宮外宮の末社【4】志宝屋神社に入る前にもう少し歩いてみます。

伊勢湾を背にして立っている様にみえる「日保見山八幡宮。本殿と参道の間には石が並べられていて、神様が大波から町を守っている様に感じました(下写真は本殿から町の方角を見る)。

「形代」。家族の名前を書きました。肝心の本人の名前を書き忘れました。

表参道には樹齢400年という松があります。

いや~ここまで歩いてきてよかった。ええもん見たわ。

「県内では最大の石仏」さんが、伊勢市の河口にいらっしゃいました。

続いても、神宮のお社が見えて来ました。同じく外宮のこちらは「末社」にあたる志宝屋(しおや)神社 です。伊勢神宮には神様の「ランク付け」がありまして、

外宮(正宮)1社 ー 別宮4社 ー 摂社16社 ー 末社8社

内宮(正宮)1社 ー 別宮10社 ー 摂社27社 ー 末社16社

さらに、神様に奉納する塩をつくる社や機織りの社などを合わせると125社になります。「おいせさん」とは125社の総称であると言えます。

こちらのお社も、真新しいですね。

「地元では、湊の明神さま、塩屋明神などと呼ばれます。祭神は塩業、海路の守護神ですが、安産の神として参拝する地元民も多いそうです」。

視点をずらしてみると旧社地があり、外宮や内宮と同じく「ご遷宮」が行われたことが分かります。

【4】の神社の所まで歩いて来ました。半分近く歩いて来ましたが、長くなりそうなので、ここで①(前編)の終わりとします。後編は125社めぐりの続きのほか、山田奉行所記念館~伊勢河崎の街並みを紹介します。

河川に囲まれた伊勢市~神に守られた川と海の道を歩く~② - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)

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