折り畳み自転車で伊勢神宮から津へ その1 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)
伊勢神宮内宮宇治橋から津市一身田の自宅まで、マップの最短距離で約45キロなので、お伊勢参りの旧伊勢街道をたどると、約50キロです。
観光客や参拝客で一年中にぎわう「おはらい町」が正規の伊勢参宮街道のルートです。歩いて伊勢神宮を訪ねる人以外はあまり意識していないと思います。
朝食を提供するお店以外は準備中~と思いながら。ちなみに「歩行者専用道路」ではありませんのであしからず。
明治~昭和初期には、神事の前に天皇の使いである「勅使」が泊まった宿(当時は料理旅館)として知られています。
おかげ横丁から約15分で外宮前に着きました。最短距離の伊勢西インター前を通るのではなく、古市の山越えなので歩いて1時間かかりますが、自転車では早かった。
普段「歩いて」でしか訪れない和菓子屋さん。朝9時からの営業でした。
百五銀行前の「筋向橋」(すじかいばし)。まっすぐ進むと江戸・京都方面。左に進むと熊野方面。元の川の流れは道路の下に隠れています。
川を眺めている反対側(下流)に「宮川 桜の渡し」がありました。
桜の渡し 宮川の渡し 宮川堤 日本さくら名所100選|ブラお伊勢 (oise.jp)
伊勢市小俣町の新出庚申堂 いつも立ち寄ります これはうっかり車馬を乗り入れてしまって(汗)。
伊勢参宮街道の立ち寄りといえば「へんば餅」。開業当時のお店は宮川のほとりにあって、参宮者はここで馬を返したところから「返馬」の名前がつきました。
今のお店は宮川から約2キロ離れた、田園地帯の一角にあります。朝から餅を買い求める人の姿が絶えません。ほぼ100%、車でやってきます。
お店の敷地にはお手洗いが整備されていて、「お伊勢参り」の道中にいつもお世話になっております🚻。大したお礼は出来ませんので「へんばや」のHPにリンクします。
へんば餅の由来、伊勢観光における歴史と命名|へんばや商店公式サイト – 伊勢観光のお供、お土産に 名物へんば餅|へんばや商店公式サイト (henbaya.jp)
伊勢参宮街道は近鉄山田線に沿うように伸びています。調子よく走っていたらあっという間に斎宮跡(さいくうあと)近くの「竹神社」に着きました。
いつもここでも小休止します。タイヤの小さな自転車なのでどれぐらいの速さなのだろうと思っていたら、「普段徒歩でしか移動しない道」を自転車で走ったら、まるでワープしたみたいに速い。
2020年以降、諸般の事情で柄杓を置かなくなり、その代わりに四季折々の飾りつけをするようになりました。
斎宮の地は、古代から中世にかけて、歴代の天皇に代わって伊勢神宮に仕えた女性の皇族「斎王」が住む、内宮正殿から約16キロ離れたところに置かれた「みやこ」であり、江戸期のおかげ参りの頃は、松阪と伊勢の「間の宿」として栄えました。
伊勢参宮街道は「いっぽんみち」ではなくて、いくつかの道と分かれます。逆に言うとあちこちから伊勢に向かう道が伊勢参宮街道に合流しています。
続いては「月本(つきもと)の追分」です。
この道は長野峠(R163)を越えて伊賀上野~奈良に向かいます。
「蝦夷」と呼ばれていた地方を探検して「北加伊道(北海道)」と名付け、「札幌」「紋別」などの地名をアイヌ語から漢字に置き換えた事から、松浦武四郎は道内ではクラーク博士と並んで尊敬されているそうです。
北加伊道(ほっかいどう)6個入 | 六花亭 (rokkatei-eshop.com)
武四郎の凄さを「六花亭」のお菓子で納得してください。
鉄道での「お伊勢参り」は名古屋・大阪からの特急電車を多く走らせる近鉄がJRをリードしています。
自転車担いで伊勢に行こうとしたら、担がなくても電車に乗れる「サイクルトレイン」の運行日に当たったり、なかなかついていますな~。
正面つきあたりのお寺は【日本三大観音】のひとつ、津観音です。東京の浅草観音、愛知の大須観音とくらべてもこじんまりしているようですが、地図を見て頂くと。
お伊勢参りから帰ってきた人は、先ほどの「奈良街道」「伊賀街道」へ分かれて進んだ人を除いては「津観音」に突き当たる仕組みで、結局のところ津観音は
「全国からの参拝者が絶えない」という事になります。それで「日本三大観音」と呼ばれる様になったのですね。
さらに「伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ」という言葉があり、語呂の良さも手伝って、「参宮のお土産言葉」として広まったそうです。「その手は食わぬ(桑名)の焼き蛤」とか。
伊勢神宮宇治橋から津の大門まで、ちょうど3時間でした。覚悟していたより早く着きました。大門では何人かの知り合いに会いました。
普段はこのような賑わいではありませんが、津市民のひとりとしては、津の事を少し知って貰えたと思います。
【伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ 自転車持って(担いで)いざ神宮へ】
なんだか「ゴールした感」がありますが、続きをもう一つ。自転車を積んだ車を置いてきたのは近鉄江戸橋駅ですが、この「江戸橋」交差点も中々のものでありまして。
まっすぐ先の橋を渡ると、江戸方面。自転車の方向にすすむと京都方面。
凄い交差点でしょう。三重大学の学生さんは毎日江戸橋を渡って通学します。卒業したら学位と一緒に「江戸橋」の話を持ち帰ってもらいたいな~。
タイヤの小さな自転車でも速く走れる事が分かったので、次は奈良から津まで🚴で走る計画を立てました。
疲れてやつれたので、次の日にペンネグラタンを作って食べ、マッサージ店で施術を受けて結局高くつきました。(体力任せの🚴旅あるある)
2024年5月30日(木)初回更新■■
折り畳み自転車で奈良の大仏・伊賀の大仏 その1 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)