思い出しても2018年は暑い夏でした。
夏の甲子園⚾大会は第100回を数え、三重県の地方大会では県立白山(はくさん)高校が初優勝して県代表へ。部員も集まらない弱小校だった白山が県内の強豪校・伝統校を破ったその快挙は当時「日本一の下剋上」と称えられました。対外試合を積み重ねて来た「スタミナの勝利」。
ちょうどその年の初夏から盛夏にかけて甲州街道を歩いたのだが、タイトルにもあるように ひたすら暑かった🌞🌞 50過ぎの男のスタミナと忍耐力が試されました。ところが、ゴールした翌月早々に目を悪くして手術したのですー。常にサングラスして歩いていたのに。
さて、ここからが本題。「甲州街道」のおさらいデス。【その1】では
「東海道、中山道などと同じく江戸日本橋を出発し、新宿~八王子~高尾山から甲斐の国(甲州)に入り富士山やブドウ畑を見ながら進み、諏訪大社で中山道に合流するまでの道」。と書きました。別の言い方をすると。
「江戸城が攻められた時に、忍者の手引きで城の裏から逃れて東海道を経ずに江戸を出発。甲府から富士川を下って駿府城(静岡)に入る by家康。」
なるほど~。それが「甲州街道」の成り立ちだったのですね。では出発!
2018年6月17日(日)~18日(月)☀☁ 江戸日本橋⇒ 府中(泊)⇒八王子(高尾)1泊2日(約75000歩)
JR東京駅八重洲口から出て、ちゃんと日本橋からスタートしたのに証拠写真がありません。たしか橋の上は首都高ですよね?(わざとらしい)
こちらは江戸城の外堀を復元したものです。こちらをたどっていくと、「🌸🌸この桜吹雪に見覚えがないとは言わせねえぜ?!」でおなじみの遠山金四郎景元(だそうです)がつとめた「北町奉行所」の遺構が残っています。
説明版によると、下水路内側の石の角が斜めに切り取られているのは邪気(鬼)が侵入する方角(北東)を防御するためのものだそうです。家の中でトイレの位置を気にするようなもん?(うちは大黒柱から見て北北西にトイレ・・)
東京駅の東西通路を通って丸の内側に出ました。確かこの上はホテルなんですよね。雑踏がドームに反響して部屋に聞こえないのかしらん?
甲州街道歩きはスタートしているのに、なんだかきょろきょろしてしまいます。日曜日の朝9時前にしても、こんなに静かなのかと。
甲州街道は江戸城に沿って、日比谷の交差点から90度曲がって、桜田門に向かいます。
幕府の開国政策(不平等条約)などに反対したものを捕えたり死罪にした「安政の大獄」を断行した大老井伊直弼(いいなおすけ)が暗殺されたのが「桜田門外の変」です。(1860年)
警視庁が桜田門を見張るように建っているのは因縁でしょうか。(今でも警視庁の事を「桜田門」と呼ぶ人はいます)
ここから街道は堀に沿って時計回りに、坂を登っていきます。そろそろ皇居の周りを走るランナー達が駆け下って来ました。
最初にお堀に突き当たった「和田倉橋」から江戸城を半周しています。お堀の水位を見比べてもらうと、最初とは高低差があるのが分かります。
こちらは半蔵門前。
半蔵門では警察官が24時間警備をしています。門のすぐ裏が皇居御所。わかりますよね。わざわさここでいう事ではありませんが。。(^_^;)
私の様に観光客気分で📷パチリとやる分にはよいけど、下手に望遠レンズなどを持ちだしたら即座に職務質問されるので注意!「野鳥の観察なんですよ」「うそつけ」
結局、服部半蔵が家康の手を引いて半蔵門から江戸城を脱出するような事態にはならず、幕府は約260年間安泰でした。(桜田門外の変までは)
ふりかえると国道20号線。今も昔も「甲州街道」の実質スタートです。それにしても交通量の少ない・・都心のオフィス街ってこんなものなんでしょうか。休日は。
ここから四谷~新宿方面に向かいます。
四ツ谷駅の高架から電車を撮影しています。四谷怪談の霊の様に映り込んでいるのは私。赤い帽子に😎、赤い手袋。今見ても怪しい。よく捕まらなかったなぁ。「街道Walkerなんですよ」「うそつけ」
警備をかいくぐって新宿に向かいます。皆さんの新宿のイメージは?
【新宿駅】【新宿バスタ】【超高層ビル群】【東京都庁】【歌舞伎町】などなど・・しかし【新宿御苑】というのは聞いたことがあったけれども訪ねるのも勿論初めて。マップで見ると都心の広大な敷地です。
【新宿御苑】もともとは、信州の藩主の内藤氏の江戸屋敷だったそうですが、甲州街道は江戸日本橋を出発すると次の宿場の「高井戸」までは距離があったので、元禄時代になって日本橋と高井戸の中間点に新しい宿場「新宿」をつくり、内藤氏の敷地を利用した事から「内藤新宿」と名前が付いたそうです。
写真は青葉の季節ですが、桜の名所であり、2019年までは総理大臣主催の「桜を見る会」が毎年催されました。へえ~ここなんだ。
時間の関係から、新宿御苑を散歩できなかったのですが、かつては多摩川上流を水源とし、江戸の市中を潤した「玉川上水」の水路が整備され、しばらくは憩いのひと時を過ごしながら歩きました。
東京駅から2時間歩いたところで、いよいよ新宿の超高層ビルが見えて来ます。
NYの摩天楼を思わせる、新宿周辺で2番目に高いビルです。
交差点の奥がJR新宿ミライナタワー(33階建て)などと調べながら書いています。
参考にさせて頂いているのは、個人さま運営の人気のページです。
【外部リンク】新宿周辺の超高層ビルランキング (xrea.com)
この奥の方が歌舞伎町なんだな~と思いながら歩いていました。
新宿駅と言えば、かつて目黒あたりに泊まって山手線から小田急線に乗り換えようとして駅構内で人波に飲まれた事を思い出します。あれは怖かったな~歩く人のスピードが速すぎて、、
「東京モード学園」などでおなじみ、学校法人が経営するビルとしては高さ日本一らしいです!
完全に「おのぼりさん」状態でとても甲州街道歩き日記のスタートとは思えない。
しかし後年に宿場に加えられたとはいえ、新宿はれっきとした街道の宿場町で、その面影が見えにくいだけ。2018年当時、52歳で初めて歩いた新宿。からかわないでください。せっかく来たのだから、都庁を見上げて、『ゴッホのアレ🌻』をぜひ見たいのです。つづきは【その3】へ!
ひたすら暑かった🌻 甲州街道歩き(2018)【その3】新宿~八王子 編 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)
2023年2月11日(土)更新