kotarosandayoneの日記

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「最古の官道で最高の感動を」その② 最古の寺院 安倍文殊院☆ 編

ー三人寄れば文殊の知恵ー

文殊知恵をつかさどる菩薩》凡人でも三人集まって相談すれば、すばらしい知恵が出るものだということ。ーgoo辞書よりー

安倍文殊院にほどなく近い「くさ墓(ばか)古墳」の入り口で、3人でもちょっと思案するのにたった1人で墓穴に突入しようとしています。

冷静になってまず説明版を見ましょう。

【国指定史跡】くさ墓(ばか)古墳・・(写真は拡大できます)

「横穴式石室に家形石棺を安置する」「石棺を安置したのち、石室を構築し古墳丘を築いたかと考えられる」

「この中に石棺が安置されている!!」

「時間は午前9時50分。石室にちょうど太陽光が差し込んで、奥に棺(ひつぎ)が確認できます!」(隊長)「よし、突入!」川口浩探検隊風に 分かる人)

棺のフタが屋根のような形をしていて「家形石棺」というのだな。更に奥に入ります。

照明を使用し、掲載用に解像度を上げています

石棺が収められているのが玄室で、玄室と玄室への通路をあわせて石室というのだそうです。

< 玄室 高さ 2.0m 幅 2.7m 長さ 4.4m >

< 羨道(通路)高さ 1.5m 幅 1.9m 長さ 8.7m >

通路より玄室の方が広くなっています。石棺の後ろに回り込んでみます。

石の塊をくり抜いて作った、棺の中を覗くことが出来ました!! 

コワい、というより、1400年前の古墳や石室・石棺に直接触れられるなんて感動しましたね。懐中電灯が要りますが。

コーフンさめやらないうちに、次の谷首古墳まで歩いて「ゴフン」です。

神社マークがありますが、神社は古墳丘の上にあります。

住宅地の中です 東隣は介護施設

説明書きによると明日香村の石舞台古墳と同じ位か、少し前に作られたそうです。

さっきの(くさ)墓古墳と比べても入り口が小さい。デラックスな体型の人だと通れるかどうか。しかしここまで来てあきらめたら「知らない世界」のままで終わってしまう。

貴重品もあるので茂みに隠しました

狭いのは入り口だけで、中は広いがほとんど真っ暗。石棺はありませんでした。

コンビニの駐車場から。店員さんに「ちょっとあそこまで行きたいんですけど」と言えば空いてる時なら許してくれるかも?

谷首古墳/コンビニから歩いて数分で安倍文殊院の門に着きます。

立派な山門があるかと思ったら意外とこじんまり

大化の改新」(645年)中大兄皇子中臣鎌足が中心となって蘇我氏を打倒。公地公民制度と日本の律令国家への始まり ー と歴史で習いました。

安倍文殊院大化元年に創建された日本最古に属する寺院で、大化の改新左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべくらはしまろ)が建立。

「奈良の東大寺」の別格本山だそうです

5つの像すべてが国宝の「渡海文殊群像」パンフレットより

獅子に乗っているのは「三人寄れば文殊の知恵」でおなじみの文殊菩薩。1203年・快慶の作です。

パンフレットより 獅子の高さだけで7mある

安倍仲麻呂安倍晴明など安倍一族をお祀りする金閣浮御堂。

「合格門」を潜って上に登ってみよう

ジャンボ花絵がありました。平成20年(2008年)子の年からはじまり、今年で17年目。11月から公開され、文殊院のHPから入ると年賀状に出来るそうです。

安倍晴明が占いのために天体観測☆彡をこの高さからしたそうです。一番奥には大和三山が見えます。花絵は例年、桜の時期まで公開されるとかで楽しみ🌸🌸

セーマン(白)と ドーマン(青)

晴明堂では災難除けの宝珠に触れる事が出来る

さて、人間には「七難」=人生のうちで7度、1年のうちでも7度、人は思いがけない災難に遭うそうで、こちらでは池に浮かぶ金閣を7周して「七難を払う」お参りが出来ます。

受付を済まして7枚つづりの魔除けおさめ札を貰いました。干支のジャンボ花絵の仕掛けといい、ずいぶん楽しいお参りです。

ブログにあげるための写真を撮りながら「計7回、何を願おうかな、いや違うな。災いのありませんようにと七回お祈りするのだな」などと考えていました。その時、耳元にビュンと風が吹いたと思ったら。

「あっ」

災いが起きてしまいましたー。

「つづく」

2024年1月21日(日)更新 ■■(続きは⇩コチラ)

「最古の官道で最高の感動を」その③ 八木は日本一の交差点 編 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)