季節が良いうちに、なるべく出かけたいなあ。と家族に言うと「退職したらいくらでも行けるやん」などと言われるのですが、「まだボーナス貰えているうちに」と返事するのが決まりになっています。
将来いくらもらえるか分からない年金。老後は弁当暮らしで空腹をしのぐことになるでしょう(その頃はこれで2食分)。
そんな「別荘暮らし」体験 が出来るのも今だけ!?という事で、
計画を立てて、JRの企画乗車券を買って来ました。後から述べるように車窓からの景色も満喫したいので座席指定にもこだわります。
「・南紀往復割引切符 4号車または2号車の奇数列のD席」。
牛丼屋の昔の宣伝文句の逆で、高速道路網の発達した現代では、列車の旅は「遅い・高い・うるさくて揺れる」などと(一部で)揶揄される始末。
前回も住まいの津から紀伊勝浦まで旅行したが、同行者がいれば自家用車もアリだが、片道1車線の自動車専用道路をひとりで走るのは心もとない。環境への負荷も大きい。
そもそも「(自分以外の)人を運ぶ」「用事に行く」という目的がなければなるべく運転はしたくない質(たち)なので。
ほぼ同時刻に「伊勢志摩ライナー」と「南紀」が津駅を出発しました。
お天気は上々です。スマホアプリで見てみよう。まずは今日の三重県。
続いて今日の和歌山県。
「ウェザーニュース」アプリをインストールしておくと、仕事でも遊びでも非常に重宝します。ブラウザ版より情報量が多いし課金も要りません。
お天気に恵まれ、眺めの良い席が取れたので、車窓からの写真を多めに入れます。鉄道の旅の良さを再認識してもらうためにも(^^)。
多気駅を出発すると、紀勢線沿線の熊野古道について案内する高校生のアナウンスが流れて来ました。【以下、外部リンク】
新型「南紀」車内放送に沿線高校生を起用 熊野古道の魅力紹介:中日新聞Web (chunichi.co.jp)
「Hello!New NANKI」キャンペーンについて (jr-central.co.jp)
皆様は、こちらのつたない自作のガイドを見ながら沿線の景色をお楽しみください。
ディーゼルカーの「ワイドビュー南紀」から、ハイブリッドカーの「南紀」に代わっただけでおすすめの車内からの景色は変わりませんからね。
三瀬谷(みせだに)駅を出てすぐの撮影ポイントで、さっと進行方向の右側に席を変え(空いてました)三瀬谷ダムを収めたと思ってみてみたら「鉄橋の上の風速計」が手前に映り込んでいました(^-^;。
今ちょうど高い橋の上を通っているので、風速計も必要な訳ですね。
荷坂トンネル(熊野古道の峠に由来)から紀伊長島のまちを見下ろします。昔はこの坂を蒸気機関車🚂が登っていたとはビックリ。
そのころは道路事情も悪くて魚も鉄道で運んでいて、貨車の隙間から鰤(ぶり)の脂がレールに落ちて滑りやすく、機関車は真っ黒い煙を吐き、レールに砂を撒きながらあくせく荷坂峠を登って行ったそうです。
いつもの脱線(話)です。
南紀号は紀州の玄関・紀伊長島駅に着きました。ここで上りの南紀号とすれ違うので約10分停車します。車内を回ってみましょう。
その分、1両しかない自由席の座席が削られているような気がしますが。
紀伊長島から先は、よくわかっているのか、逆光ぎみでも皆さんカーテンを開け始めます。
川の上流がそのまま海につながっている様な自然地形で、尾鷲は全国的に有名な様に雨が多く、河口まで水が澄んでいます。
馬越峠道 | コース紹介 | 熊野古道伊勢路 (mie.lg.jp)
席をうまく確保できると、前の席の人の分と合わせて倍の視界が広がるのでお得です。私は特急券の運賃の半分(それ以上)は「景色の代金」と思っているので。
まっすぐ前をみながら車間距離を気にしつつトンネルの中をハンドルを握っているのと比べると、例えば「セルフダイニング」と「お給仕つきの懐石料理」位、違ってしかるべきだと思います。(お好み次第ですが)
スマホで写真を撮って、デジカメに持ち替えた瞬間、目の前にこんな景色が。
熊野川の川船「三反帆」(さんだんぼ)です。特急が橋を渡るのを待っていたのでしょう。車窓からもサプライズとして楽しめたので「win win」の関係と言えそうです。【外部リンク】熊野川の川舟 - 熊野川体感塾 (ztv.ne.jp)
新宮駅で大半の乗客が下りて行ったので、終着の紀伊勝浦駅まで腰を伸ばさせてもらいました。
新宮~三輪崎の王子ケ浜(おうじがはま)海岸 昔は砂利浜が熊野古道「浜街道」のコースでした。
「白浜アドベンチャーワールド」とのコラボですが、さすが関西のノリは違う。。
正午頃、終着の紀伊勝浦駅に着きました。金曜日にしては客が多い。今年は熊野古道の世界遺産登録20周年にあたりますが、首都圏から1泊2日で南紀は厳しい(もったいない)ので金~日の3日間で訪れる人も多いかも。そうすると本宮・新宮・那智~串本と回れます。新宮か勝浦でレンタカーを借りるとさらに機動力がアップします。
約1カ月前に訪れた時より新緑が目立っています。「南紀1号」は串本~紀伊田辺行の普通電車に乗り継げるのですが、私の今日の予定では夕食が「コンビニ飯」になりそうだったのでここでランチする事にしました。
宿泊施設の1階に、前回寄る事が出来なかった「熊野のめざめ」さんがあります。
乗って来た「南紀」を見送るように、窓際のカウンターに陣取りました。列車は紀伊勝浦で折り返して名古屋に向かいます。
実は列車の中でも久しぶりに🍺を解禁したのですが、メニューをみると「紀州の梅を使った酎ハイ🍸」があったので思わず頼みました。
しばらくして「本日のまぐろ定食」が登場。
キハダマグロ、ビンナガマグロ、中落ち、そしてクロマグロ(本鮪)も付いて1870円(税込:2024年4月)。
小鉢も出汁が効いて美味しかったです。
熊野のめざめ(@kumano_no_mezame_restaurant) • Instagram写真と動画
「うめ酎ハイ」がものすごく効いて来ました。おかしいな~。しばらく禁酒していたのでお酒には強くなっているはずだけど??
温泉♨は予定通りです。なかなか最終目的地に到着しませんね。「旅は道中そのものが目的」の類(たぐい)ですのでお許しください。「別荘気分」は後編に続きます。
2024年4月27日(土)更新■■ 弟はきょう現在、自転車🚴でびわ湖一周中だそうです。
和歌山・えすみで「別荘気分」と列車の旅🚞🍷☆彡(後編) - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)