kotarosandayoneの日記

街道歩きを中心に、風景などをアップしています

「最古の官道で最高の感動を」その③ 大和八木は日本一の交差点✜ 編

その②の続き 奈良県桜井市

横大路(よこおおじ)をそれて、古墳2基と安倍文殊院を訪れ、六角のお堂を7回まわって災難除けを願おうとした時、、

ハイ。突風が吹いて全部池の中に落ちてしまいました。正確には右上のお守りを除く、お札を含む紙類一式です。池の中の鯉が餌と勘違いして寄って来ました。むしろお寺にとって災難ですよね。

「後で拾って置きますので」とものすごく丁重に言われ、代わりの7枚つづりのお札を頂きました。恥ずかしいなあ。

時計回りに一周するごとにお札を1枚納めます

自分の落ち度とはいえ「これ以上、災難にあいませんように。」ならびに「無事に今回も歩き通せますように」と。

六角のお堂の向かい側に「西古墳」とあります。これこそ大化の改新(645年)から石組みなどが良好な状態で保存され、古墳としては全国に7カ所しかない国の特別史跡なのです。ところが。

ひと騒動あった挙句になんと、西古墳を見逃してしまったのです。これを災いと言わずして何と申しましょうか。【⇩をクリックしてください】

文殊院西古墳 | 奈良県歴史文化資源データベース | 奈良県歴史文化資源データベース「いかす・なら」 (pref.nara.jp)

古墳だけなら無料で見学できるので、何としても次回に見学してきます。

残念な事ばかりではなく、「知恵のらくがん」が入場券?についていたり。

家族と半分こしましたがものすごく美味しかったです

5体ある国宝のうち1体のポストカードがもらえたり。

「魔除厄除」のお守りが水没しなかったのは幸い。今も財布にしっかり入れています。とにかく再訪する価値のあるお寺でした。お世話になったのでリンクを貼っておきます。

安倍文殊院 (abemonjuin.or.jp)

「郵便局あるところ 旧道あり」。下の地図の紫の道は横大路と交わる古代の道「上ッ道」です。

ミニバンの曲がってきたところで、横大路に復帰します

今回歩いた横大路~竹内街道の全行程からするとまだ4分の1なので、ここからは快速急行で紹介して行きます。

いかにも古そうな道しるべ それとも馬つなぎ石?

被災地に視察で入って「炊き出しの🍛を頂きました」とSNSで書いてどうのこうの言われました。日本人は概ね政治に無関心な割にはそういう所しか食いつかないので気を付けましょう。

先を急ぐのでした😓

八木~桜井を東西に結ぶ横大路

桜井市は吉野の材木の集積地でもある

JR香久山(かぐやま)駅を過ぎると橿原市に入る

香久山郵便局

途中から気が付いたのだが、横大路には概ね水路が沿っています。

酒屋さん。もうお店としてはやっていないようです。自販機の張り紙を覗いてみると。

「1月15日を持ちまして自販機を止めたいと思います。長い間ありがとうございました」。

今日は13日です。あと2日ー。こういうのを見ると寂しいですね。もちろんボタンを押しました。1.5Lのコーラではありません。別の泡の出るものです。

明後日までにもう2~3人、利用者がいるといいなあ。プシュー💦。ヒィ~冷たい。

横大路は「日本書記」推古天皇21年(西暦613)、「難波より京(みやこ)にいたる大道(おおじ)を置く」と記され、今では道そのものが日本遺産に指定されています。

そんな横大路を歩いていると、やや道に張り出す様にして境内のある「三輪神社」にぶつかります。

横大路(左の道)は橿原市 境内は桜井市

主祭神三輪山の麓にある「大神神社(おおみわじんじゃ)」と同じ、国づくりの神様が祀られています。説明書きはスマホで拡大できます。

来た道を東に振り返ると横倒しになったような大きな欅(ケヤキ)があります。

道から見るとこんな感じ

「まっすぐお伊勢さんの方向を向いている。ありがたや」と当時の旅人が思ったかどうかは分かりませんが、大きな建物が無かった時代は街道のランドマークになっていたでしょう。

この三輪神社があるのがその①でも触れた「中ッ道」との交差点にあたります。

地図の真ん中、オレンジの道が交わったところ

「次は日本一の交差点、札の辻に停車します」やっぱり快速ではなくて区間急行ぐらいですね~。🚋🚋

耳成(みみなし)郵便局 「あるところ 旧道あり」もういいか。

パンジーが北風(西風)に吹かれています

午後1時頃の体感温度は7~8℃くらい。

大和三山のひとつ 耳成山(みみなしやま)

安倍文殊院から右奥に見えていた山です

職場の同行さんと一日で大和三山を回ったのが2021年の秋だからもうそんなになるか。藤原京跡の秋桜も一面、風にゆれていたのを思い出します。

だんだん道幅が狭くなってきたなあ~と思った頃、以前見た事のあるような交差点に出てきたような気がして。

ここが「八木札(ふだ)の辻」。現在は何てことない街の十字路ですが、横大路と中街道(下ッ道)が交差しています。

中街道はかつて藤原京平城京を南北に結ぶ大道でした。大道同士が交わっているので「日本一の交差点」と言えるでしょう。

「札(ふだ)の辻」とは街道や宿場での決め事を書いた高札場(こうさつば)にちなんだものでしょう。江戸後期に建てられた旅籠が現在交流館として整備されているので立ち寄ってみましょう。(⇩スマホは拡大できます)

見どころは満載なのですが、これは外せないという館内を厳選します!

中庭の燈篭に近づいてみましょう

よ~く見ると、伊勢・二見の夫婦岩が掘られています

伊勢神宮の社殿と宇治橋が2階の欄間に掘られています

「八木泊まり 夢枕にも 伊勢参りbyこたろー。

「辻」に面した角部屋。案内係の方にお願いして障子を開けてもらって下さい。

パンフレットより 1853年に描かれた西国三十三所名所図会「八木札街」

東の平田家(旅籠)もしっかり描かれていますね。

八木札の辻交流館は「街道ウォーカー」ならずともここは区間急行どころか、沿線の近鉄風に言えば「ひのとり停車駅」か。残念ながら大和八木駅はひのとりは一部の特急のみ停まります。

 

横大路は近鉄大和八木駅前近くになると途端に賑やかになります。

地図の右端から左端まで歩いて来ました ©ええ古都なら

横大路を歩く(慈恩寺追分の辻から八木まで) その1 ~現代に残る歴史の証人たち~ | ええ古都なら (nantokanko.jp)【外部リンク】

スタートからここまで5時間半。初日は八木を越えて近鉄南大阪線の尺土(しゃくど)駅まで歩く予定で、この後の天気も気がかりだったのですが、頑張って先を行く事にしました。

今日泊まるホテルではウエルカムバーもあるし、チェックインまでに温泉大浴場♨に浸かりたい誘惑にもかられましたが(今日は厄落としもしないと)。

🍙を2個買って、前に進みます!(その③おわり)

次回予告の後、その④にリンクしています。

日没後は「YAGI NAVI(ヤギナビ)」が大活躍!

ガールズバーに行ったわけではありません(掲載はされていますが)

橿原神宮前で やまだかつてない焼き鳥に遭遇!

葡萄でタイホされちゃいました💕

2024年1月27日(土)更新 ■■⇩⇩必見

「最古の官道で最高の感動を」その④ 大和八木の夜🍖🍷 編 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)

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