kotarosandayoneの日記

街道歩きを中心に、風景などをアップしています

熊野川を河口から上流まで自転車で🚴遡る旅 2023年盛夏(その2)

2023年本州初上陸という台風7号は、太平洋の南東沖から紀伊半島に上陸し、紀淡海峡を通って兵庫県内を北上中です(8月15日午後3時現在)。

その前の週、私「こたろー」は自転車を三重県津市から熊野市まで列車で運んで、そこから初日の宿である奈良県十津川温泉に🚴で走っていました。

熊野市の世界文化遺産獅子岩」と七里御浜海岸をバックに

「吊り橋天国」十津川村最南端の鹿淵橋(かぶちばし)長さ150m

膝の筋肉が衰えたのか痛みを感じ、道中なんとかいたわりながら十津川温泉郷に入って来ました。初日は熊野市⇒新宮市十津川村の75キロメートル。汗だくです。

お疲れさまでした サドルの上に何か乗っている(笑)

新宮~十津川~天川~下市口の熊野川沿いのコースは過去自転車で何回も走っていて、数年前に泊まった民宿の玄関(の中)に「ビールの安い自販機」があったのを思い出して、つい本日の宿を行き過ぎちゃいました。

【すいません~ビール買わしてください~】と声掛け。そんでもって「とりあえず今日はお疲れさん」十津川のロケーション(と俺)に乾杯🍺

十津川村で 宿泊・日帰り温泉 | 民宿やまとや | (yamatoya-totsukawa.com)【外部リンク】←勝手に宣伝しちゃいます!安くて、ヒノキ風呂がおすすめで、個室ベッドの部屋も選べる民宿です。

で、今回お世話になるのがこちら「行者民宿 太陽の湯」。宿泊はこれで3回目です。とはいえ常連さんとまでは中々いきませんが。

部屋から十津川のダム湖を見下ろせました!

泊った部屋の斜め下には民宿名物の露天風呂があるのですが、窓を開けたらお風呂を使っている音がしました。ヤバイ目が合ったら大変だ。

どうやら順番が空いたようです いざ入ります

どうですか、このロケーション!!

一度は十津川温泉に浸かってみたいと思ったあなた。夕食にはさらなる感動が。

こちらの夕食はボタン鍋」が標準です。みそ仕立てのお鍋は絶品で、さらに先付けの様なサンマ寿司めはり寿司。お刺身に小鉢、アマゴのフライ鹿肉のカツ熊野の味覚フルコースといっても過言ではありません!! 🍺と地酒🍶も注文して1泊2食で何とビックリ価格!!(笑)

奈良 行者民宿 十津川温泉 太陽の湯【公式サイト】|日帰り温泉 ぼたん鍋 宴会 (taiyounoyu-totsukawa.com)【外部リンク】

・・こちらも頼まれてはいませんが勝手に宣伝しちゃいます!!

星空を見たかったけど、雨雲が時折夜空にかかって拝めず。でもゆっくり休んで、自転車旅の2日目は十津川温泉から天川村までの69キロメートル。

十津川街道をゆく。バイパスの整備が進んで、年々走りやすくなっているがトンネルはいざという時の雨除けにも使えそうだ。

♨マークが宿泊場所。青いペンで記したのは車の通行が出来ない吊り橋。左から柳本橋・猿飼橋・込之上橋。柳本橋は熊野古道小辺路ルートの一部になっている。

ここで個人様のサイト十津川村吊り橋マップ」にリンクします。

十津川村吊り橋マップ (kintsuri.main.jp)【外部リンク】

※「十津川吊り橋マップ」より転載 柳本橋 吊り橋13選 

前日に渡った「鹿淵橋」も、上の3つの橋も吊り橋13選。「鹿淵橋」と「猿飼橋」はネーミング的にも対の橋のような気がする。

残念ながら検査が通らず、現在は通行不可となった「猿飼橋」※転載

国内最長の生活用の吊り橋である「谷瀬(たにせ)の吊り橋」ばかりにスポットが当たっているが、深い谷間をはさんで人々が暮らしを営んできた、この地域特有の「文化遺産」である十津川水系の吊り橋の数々に目を向けて欲しい。もちろん渡る時や車の駐車等には安全に気を付ける。万一事故になってネットで橋が有名になっては元も子もないがー。

バイパスの開通でこの景色を見るのは地元の人だけ

出発前はしとしと雨が降っていたけど、この後どうかな~

「湯之原」という看板に誘われて、2日目出発のお天気報告用にと写真を撮ったが、すぐ近くに長さ112メートルの「湯之原橋」(十津川吊り橋13選)があったのに見逃した!残念~。次回はリベンジせねば(車で??)

「逆コース」をとる時は立ち寄る『デコイ』 いつもインドカレー🍛を頼む

十津川水系では最大のダム「風屋(かぜや)ダム」。マイ・クラシックカーと共に。

ダム湖に映える今のお天気⛅️

ダム(発電所)の仕様を撮って来たので拡大して下さい!

東京ドーム105杯分の貯水容量があるそうです。このダムは洪水調節とともに水力発電に使われています。

このアングルだとダムの大きさが実感できます

奥の赤い橋は最初にダムを見上げて撮ったところ(5つ前の写真)。

東屋もトイレもあるので、車やバイクの人達も時折休憩している。

私はそこかしこで休憩している。今回は69キロ走るのに約6時間も費やしていた。続いては初めて訪ねる「林橋」。何でも十津川村で第3位🥉の長さを誇るという吊り橋なのだが。行ってみよう!

旧道に入ったところなので、車も止めやすい

自転車を置いて、坂を下って行きます。距離はほんの少し。草も刈られている。

行きまっせ~!

👆この写真をみて気分が悪くなる人もいるかも??

十津川ブルーがめっちゃきれい。目で見たままのイメージに多少加工

ところですぐさっき「万一事故になっては元も子もないがー。」と記しました。そうです。この橋はヤバいのです。

下の砂利浜が丸見え~。

吸い込まれそうな色合い 色々と危険な橋

186メートルの長さは結構ある。

観光地と化している吊り橋と違って生活用の橋はこのように左右が網で守られていなく、ひょっとして傷んでいる箇所もあるので、特に「林橋」はお子さん連れは遠慮してください。政府広報からのお願いでした。(と言いたくなる)

では次は「渡って安心?」谷瀬の吊り橋(たにせのつりばし)です。

長さは十津川村第2位🥈の二津野大橋(今回紹介なし)を100メートル以上、上回る全長298メートル🥇で圧倒的1位!観光地化されるはずです・・

下にキャンプ場が見える この高度感

会話を聞いて分かったのですが、娘?夫婦の家族達が尻込みする中、お母様が矍鑠(かくしゃく)と吊り橋を渡って行きました!

やはり吊り橋独特の「人に揺らされている感」が怖いのでしょう。警備員が両端にいて一度に渡る人数を数えています。

私はお昼のめはり寿司を食べながら奥の吊り橋を眺めていました

熊野川を遡るサイクリング日記でしたっけ、それとも吊り橋の紹介記事??

爽快なバイパスや拡幅された道路は走りやすいが、旧道に時折入ってみます。国道168号の標識はまだ残っている。ここは「閉君(とじきみ)トンネル」が掘られる前の道。

大型車同士のすれ違いは出来ない。鉢合わせしたら、どちらかがバックしなければならない。十津川街道はかつてこのような道が全編に渡って続いていたという。

先を急ぐ人達は、わざわざ旧道に入っては来ない。その分、ものすごく落ち着ける感じがして、特にバイクやサイクリングの一人旅の休憩に旧道の雰囲気はぴったりだと思う。自分だけの空間を感じます。また十津川街道を通る時も、この場所に立ち寄りたい。

国道168号・五條市街方面と天川村への道を分けます。頭の上にある新しい橋は工事中で、橋とトンネルが開通すると十津川街道はより走りやすくなる。熊野川の上流、十津川は天川村方面にさかのぼっていきます。

赤い線の区間 ゴールまであと21キロ 標高差170mの上り

大半はこのような細い道ですが、対向車に気をつければのんびりと走れます🚴 天川村に入ると十津川は天ノ川(てんのかわ)と名前を変える。熊野川の本流である事には違いがありません。

新宮市熊野川河口から随分上流にやってきました

紀伊山地のほぼ中央にある天川村大峰山・女人禁制の山上ヶ岳のふもとで避暑地の洞川(どろがわ)温泉のほか、推理小説天河伝説殺人事件」の舞台としても有名かもしれません。のちに映画化され、元C‐C‐Bの関口誠人中森明菜が主題歌などを歌っていました。わかる人~【リンクしちゃいました】 

(1) ㉖【公式】中森明菜/二人静 ー「天河伝説殺人事件」より(~夢~'91 Akina Nakamori Special Live at幕張メッセ,1991.7.28 & 29) FutariShizuka - YouTube

サイクリングとは一切関係ありません。ただ明菜(さん)のファンだっただけです。

不動滝 道からよく見える

天川薬草センター「みずはの湯」

クルマだったらお風呂にはいれるのに~毎回🚴で通りがかるだけで、今回は自販機を利用して貴重な水分補給。

あちこちにキャンプ場やコテージがあります

浮き輪で川遊びをしている子供たちとアユ釣りをしているカップル?が1枚の絵に収まっています。楽しそうですね~天川村。小説の○人事件の雰囲気などまるでうかがえません。

この花は何というのでしょうか??

小説の舞台となった「天河大弁財天社」※資料映像

【大峰本宮 天河大弁財天社広島の厳島(いつくしま)、琵琶湖の竹生島(ちくぶしま)と並ぶ日本三大弁財天とされ、【強く願うものが辿り着くことが出来る】という伝説があるそうです。

強く願ったのですが、時間の都合でたどり着けませんでしたー。

神社⛩のマークを書き入れたところに神が鎮座する

ようやく天川川合にゴールしました!!

標高は660m。2日間の最高到達点です。熊野川~十津川~天ノ川はここから更に大峰山脈の弥山(みせん)を源とするも、サイクリングはバス停のあるここまで。自転車を梱包してバスに乗せました(乗せて貰いました)。

バスを待つ間に食事 自家製しそジュースのおいしかった事

🚴が大きいので「降車口」から運ばせてもらいました

天川川合から近鉄の駅・下市口までは山を更にふたつ越えていく。「天」から「下界」に降りた時の暑かったこと!!観測点の近い奈良県五條市のこの日の最高気温は約34℃でした。

再び列車の旅がはじまります。特急の乗り継ぎで近鉄下市口から橿原神宮前までは偶然にも観光特急青の交響曲(シンフォニー)」に乗車することに!

まてよ、こちとら🚴を担いでいるが、優雅な旅気分の観光客に紛れ込んで良いものか?? 一応レーサーパンツを隠すように短パンを履いているが。

路線バスの客にもびっくりされましたけど(汗)

ここで待っていれば良いのかな

反対のホーム、吉野方面の「さくらライナー」が到着した

あれにも自転車を乗せた経験アリ。

大阪阿部野橋と吉野を結ぶ「青の交響曲

※こちらは「近鉄公式」から借りてきた写真

ツイン席で乗車記念撮影??

自転車はここ う~ん、不協和音、というか似つかわしくない (^^;

ラウンジカーを行き来する皆さん、🚴の袋に目を配る この列車でないと乗り継げなかったんですよ~。着替えたけど汗が臭わないかな、それだけ。

橿原神宮前から京都行きにのって大和八木乗り換え

名物の🏺埴輪まんじゅう🏺を買って、大和八木からは再び「車いす席」に乗車。隣りの「乳母車」(自転車よりは車いすに近いが。)を引いたお母さんや赤ちゃんと少しお話ししながら今回の旅を終えました。

最後に車窓からうっすらが出来ました!

車中では少なくとも邪魔であり、人の目線も気になる🚴を担いでの旅。「輪行でゆく」と言います。昔の競輪選手はレーサー🚴をハードケースに入れて家から競輪場まで交通機関で出かけたそうです。強面?の団体さんを駅で見かけた人のいう事。

「🎻オーケストラの方🎺ですか??交響曲だけに)

今日も私「こたろー」は輪行で行く。そろそろ歳を考えましょう(1966年生まれ)笑。

2023年8月17日夜 最終更新

🚥__🚴(信号赤か、休憩できるわ~)

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